土舘聡一
電気自動車(EV)のF1といわれる市街地レース「フォーミュラE」世界選手権大会について、2024年春の東京開催が正式に決まった。東京都が21日に発表した。東京ビッグサイト(江東区)周辺の公道がコースとなる予定で、フォーミュラEの開催は日本初となる。
都によると、20日に国際自動車連盟(FIA)総会で決定された。初開催は14年で、これまでロンドンやニューヨーク、北京など世界の各都市で年10ラウンド以上開催されてきた。
東京での大会は来年3月30日開催で、ビッグサイト周辺の公道に1周3キロメートルほどのコースを設定。速度は時速200~300キロほど出るといい、都は安全を確保したうえで1万~2万人分の観客席の設置も検討している。
決定を受けて小池百合子知事は21日、「国内初、世界最高峰のレースの迫力を間近で見て、応援しましょう。大会はゼロエミッション車(ZEV)の普及に弾みをつけ、東京の魅力を発信する絶好の機会になる」とのコメントを出した。
EVは排ガスが出ず、エンジン音もない。都は、温室効果ガスの排出削減のため、新車販売される乗用車を30年までに、二輪車は35年までに100%非ガソリン車にする目標を掲げている。(土舘聡一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル